2012.1.26MO'SOME TONEBENDER

くそ〜っやられた!完全にやられたっ!

モーサムのライブが終わった直後、思わずこんな事を心の中で叫んでしまった。
1.26下北沢シェルターPIZZA OF DEATH RECORDS所属バンドRAZORS EDGEが主催でやったイベント「THRASH EM ALL!! vol.70」は副題に『新春カオスシティー』と付くだけあって、どのバンドももの凄いライブをやっちゃってくれました。
今回のお目当て、MO'SOME TONEBENDERことモーサムも、もちろん対バン連中に負け時とカオスなライブをやってくれました。それも最初に書いたように「やられた!」と叫んでしまうぐらい。
「やられた!」理由その1
『明日はゴリゴリイケイケで行きます』と前夜にモーサムメンバーのイサムツのイッターにはこんな書込みがあった。「イケイケゴリゴリ」って言ったら、一番新しいアルバム『STRUGGLE』が攻撃的な曲が多いしこの辺からやるんだろうな〜と思って聞きこんできたら、まったく違うじゃないかっ!色々なアルバムから一番激しくて攻撃的な曲ばっかり選曲してきたセットリストでやりやがって。結局『STRUGGLE』からは一曲だってやらなかったじゃないか。うっ!不意を付かれた。

「やられた!」理由その2
そんな想定外の選曲のおかげで、8割ぐらいなんの曲やってるか分からなかった。ノッているように見えていたかもしれないが、実は内心はアタフタしていて着いて行くのが必死だった。ファンになって3ヶ月。まだ全てではないが、過去に出したアルバムは10枚ほど集めた。ここまで集めればライブでやる曲はランダムにやろうが対応できるだろう。聞いてる音楽もほぼ毎日モーサムだったりする。
な・の・に・だっ!
所有していたアルバムの曲だって今回のセットリストに組み込まれていたのに、気づかなかったのだ。ポケ〜っと流し聞きしていた曲が、ライブで聞くとあんなに化けるとは!まったくの勉強不足、敗北です‥‥。

「やられた!」理由その3
アタフタしたのは、分からん曲ばっかりやってくれたのも原因かもしれないけど、スタートから不意を突かれたってのもある。モーサムはローディも使わず自分達でセッティング。まあ、これはよくある事だけど、終わったら掃ける事もなくそのままSEも無しにライブがスタートってないでしょ!
モーサムのファッションリーダーでもあるタケイが、ヒョウ柄のジャケットを羽織ったらライブがスタートって!!
心の準備ができていない間にだ〜っとスタートしちゃって思わず、

「そのままやるんかい!」

って言ってしまった。そんなツッコミも1曲目「凡人のロックンロール」ノイジーなイントロにかき消され、そのまま「理由その2」に書いた通りカオス世界に突入ってわけです。

「やられた!」理由その4
Vo.&Gのモモの最前、真ん前を陣取り彼に集中して見たかったのに、気づいたらイサムに目を奪われてしまった事。モーサムを知ってる人ならご存知かもしれないが、3ピースの頃はソリットなドラマーだったのに、サポートdr.を入れて 4人編成になってから、はっちゃけフロントマンに変貌しちゃったイサム。いつもなら彼の周りにキーボードやパーカッションが取り囲んでいるのだが、シェルターの小さなステージに置けるスペースもなく、この日はスタインバーガーのギターを抱えているのみ。この身軽さがヤバかった。最初の2、3曲は普通にギターを弾いていたのだが、曲が進むにつれ狂喜的なパフォーマンスを繰り出すようになる。
こっちはモモのエロカッコ良いギタープレイを余すところでまで眺めていたかったのに、視界の端で変なダンスを踊ったり、寝転がって手足をバタつかせたり、しまいには寝転んだままバスドラに頭突っ込んで音を出したり、ドラムセットからフロアタムを奪い前に置いて勝手に叩き出したり。まるでモーサムのカオス的サウンドを、体を張って表現しているのだが、半端ない。これじゃモモがいくらノイジーでシャープそしてぶち切れたギターソロをかましても印象が薄れてしまう。その証拠にライブレポを書こうとしても、モモとタケイの事が思い出せない‥‥。

「やられた!」理由その5

約40分間の中で見せつけられたモーサムの全力疾走のライブがスゴ過ぎて、私の文章能力じゃダメだ。ものすごくカオス的で、ありえないほどライブレポがまとめられなかったって事だ。

<セットリスト>
凡人 のロックンロール
YOUNG LUST
NO WAY CITY
メタルカ
ダミアン
L.O.V.E
ラジカル・ポエジスト
TIGER
OUT DOOR
ばちかぶれ !
BIG-S