AIR JAM 2011

まだまだ暑い9月中旬晴天の横浜スタジアム。この日はTシャツ、ハーフパンツ、スニーカーのKIDSファッションな方々が約3万人は集まったというAIR JAMに行ってきたっす。
11:30スタートで最初はイッソンのバンド。元ナンバガのギタリストチャコちゃんが出ていたので気になっていたのだが、朝から行ったら暑さに負けそうだったので、13:30からのスキャフルから参加。
スキャフルはすごく久しぶりに見るな〜と思ってたら途中しばらく活動休止してたりして、あまり活動してなかったんですね。「今年3回目のライブです」とMCで言ってましたが、昔と変わらず激しくハッピーなスカサウンドで楽しかったっす。
ただステージが遠くてよく見えなかったのが残念だったかな。

今 回のAIR JAM ってステージをAIR STAGE(右)とJAM STAGE(左)に分けていて交互にライブをやっていたんすよ。しかも野球選手の名前を載せる電飾板にはバンド名を載せるという演出が。
ちなみに自分の席はAIR STAGEに近いスタンド席。プログラムではハイスタはAIR STAGEでやると分かってテンション上がってたっす。

スキャフルの後は、左右交互で繰り広げられる白熱ライブを飲みながら観覧したり、途中暑さに負けて会場を抜けてファミレスで2時間ほど休んだりと最後のハイスタの時間までを過ごす。
その中でも印象に残ったアーティストについて綴ってみると・・・

MURPHY'S LAW

80年代のアメリカのハードコア・パンク。you tubeで音予習してたらかなりいい感じなのでライブも期待していたら、いや〜かなりオモシロイことになってたっす。
Vo.のJIMMY Gはガタイもデカイしタトゥーも入ってるしで迫力のあるオッサンなのだが、ライブパフォーマンスが可笑しくってかなりウケた(笑)

「ポイポイポイポポイポイポピ〜」

どっかで聞いた事あるフレーズを歌ってるなと思ったら「アヤマンデス」とMCしたり、ステージをほとんど使わずにアリーナに降りて客の中にモッシュしながら歌ってるし。曲が終るたび渡されるウィスキーを客に飲ませたり、撒き散らしたりしてるし。まるでスタジアムというよりライブハウスで客と戯れてるようなライブ。一緒に行ったROCKSくんによると、前に来日した時は小さいライブハウスで淡々とライブをやってたそうだ。アメリカでもそんなに大きなハコでやるバンドでもなさそうだし、スタジアムのデカさにテンションがMAXになってしまったんでしょうかね。それか客と密接しないとライブができないとか‥‥かな?

ME FIRST AND THE GIMME GIMMES

アロハシャツに日の丸のハチマキ(なぜか『絶対合格』と書いてあった!)をしたオッサン5人組が登場。このバンドも面白かった!何故か1曲終わるごとに NOFXのベースとボーカルが毎回ハグしてるし妙にテンションが高い。しかも曲も分かりやすい。なぜならNOFXのベースが「最高のポップソングだけをカバーするためだけに結成したバンド」なのだから。一度は耳にしたことがあるような有名な60〜70年代のオールディズソングのカバーは楽しかった。もちろん「ニホンゴワカラナイ」とMCを入れつつも日本の曲もカバーしていました。それもなぜか甲斐バンドの『Hero』とか。でも、ブルーハーツの『リンダ・リンダ』のカバーは最高でした。最初はスカで始まり、サビのところでメロコア調で盛り上がったりして。
ちなみにセットリストはこんな感じでした。たぶんみんな有名な曲っす。

1.Leavin’ on a Jet Plane
2.Hero (甲斐バンド
3.Over the Rainbow
4.Summertime
5.All My Loving
6.Who Put the Bomp
7.Seasons in the Sun
8.C-C-C
9.I Believe I Can Fly
10.Linda Linda(ブルーハーツ
11.End of the Road

BRAHMAN

お次はブラフマン。前のAIR JAMで出演していたバンドの中で解散もせず、休止もせずに今回の出演バンドの中で現役活動中の唯一のバンド。SEの前に99、2000年当時のAIR JAMの映像がモニターに映したりと、他のバンドよりちと豪華な演出。相変わらずライブは正と動を使い分けた素晴らしい演出をしておりました。そんなに思い入れがないバンドなんでボンヤリ見ていたら、後半の『ANSWER FOR…』で思いがけない事が!
ほとんどMCをしないトシロウが、曲の終盤でアリーナに降りて客席に突っ込んでいった。そして客の真上に立ち語り出した。

「昔の自分がツルツルすぎてびっくりした。11年経つと汗がくさくなるわ。
この前はスルメかじったら歯がかけた。 AIRJAM2000では横山はうつ病だったし、難波はずっと怒鳴り散らしてるし、ツネはそれにオロオロして眼鏡が曇ってるし。俺も電話で難波と喧嘩して出るのやめてやろうかって思ったけどメンバーに陰で言ってないでステージの上で勝負しろって言われて、ステージの上で勝負してぇそう思った。 前日にNHKで武士が白装束を着て腹を切るってのをみて、目の前にあった白いシャツと白いズボンと白い靴でステージに立ったら、そっから11年間ずっと白シャツっていじられてるよ。 」

ここまではウケを狙ってんだが笑いのあるMCだったのだが、
次に語ったトシロウの震災への思いから新曲『霹靂』への流れには
泣きそうになるほど胸を打たれるものがあった。

(トシロウのMC)
「今でも俺はあのときと変わらず、ライブ中に死んだっていいと思ってる。
でも今日だけはライブが終わったあと、次のバンドが見てぇ。
オレは諦めねぇ・・・
東北の人たちが元の生活に戻るのを諦めねぇ
家族に団欒が戻るのを諦めねぇ
子供たちが幸せに暮らせる未来を作るために、俺たちはやっていく。」

Hi-STANDARD

どんなに頑張っても単独もAIR JAMも取れないし、おまけに唯一見れるチャンスだった99年のフジロックも専学テストため出演時間に間に合わず・・・という具合に11〜12年前はハイスタを見るチャンスに恵まれず、解散してからはもう二度と見れないんだと諦めていたバンドだったんすけど、こうして見れるとは夢にも思わなかったっす。同じ様に思っていた人も多いのか、会場全体のテンションは上がって待ち時間にはスタンド席でウェーブが起こっていたっす。実は外でもエラいことになっていて、音だけでも聞こうという人達がスタジアムの周りに集まっていて、カオス状態になっていたそうっす。

そして待ちに待ったハイスタの登場。個々でしか見たことなかった3人が揃ってステージに立っているだけで感動してしまう。
1曲目「STAY GOLD」のイントロが鳴り響いた瞬間、

うおおぉ〜っ!

会場全体に雄叫びが響き渡り、狂喜に踊り飛び跳ね手を上げてハイスタの曲にノリまくる。Ken Yokoyamaバージョンでも難波のテクノバージョンでもない。
正真正銘のハイスタがやる「STAY GOLD」!!
もうその曲だけで鳥肌が立つぐらい興奮がMaxに上がってしまった。
そのままのテンションで以下のハイスタの名曲にノリまくった。

MY HEART FEEL SO FREE
SUMMER OF LOVE
CLOSE TO ME
DEAR MY FRIEND
WAIT FOR THE SUN
TEENAGERS ARE ALL ASSHOLE
FIGHTING FISTS ANGRY SOUL
LOVIN YOU
CAN’T HELP FALLING IN LOVE
(アンコール)
STARRY NIGHT
BRAND NEW SUNSET

アンコールを入れて計12曲はやったのに、夢のライブはあっと言う間終わってしまった。
そういや「MOSH UNDER THE RAINBOW」はやっていないな〜。これも名曲なのに聞きたかったな。もう一度アンコールに出てやってくれないかな・・・と思っていたら、いきなりSEで流れました。しかもかなり大きな音で。
そして下のアリーナを見たら何個も輪になって踊っている人達がいる!
映像で見た99年のフジロックのように、みんな楽しそうに回っていました。
何年経ってもハイスタの影響力って衰えていないし、やっぱし凄いバンドだなって改めて思ったっす。
「また、来年!」と難波は言ってたんで、来年もAIR JAMはやりますよたぶん。